「自分でやれますか?」と聞かれたら。

 

前々回のブログ記事で、夏期講習に申し込む前にぜひ塾の先生に質問してほしいことを書きました(既に塾に通っている人用)。

 

その記事の質問を塾の先生にぶつけると、あちらからはこんな回答をされるケースが予想されます。

塾の先生「ではお母さんに聞きますが、〇〇君はこの夏期講習の講座で予定している内容の学習を自分でやると思いますか?

 

「〇〇君は、自分で勉強できますか?」

 

「〇〇君は、自分でやれますか?」

 

このように塾の先生に返答されるかもしれません。

 

「たしかにうちの子は自分では勉強しないな。だから塾の授業(講座)で勉強させるしかないな」

 

こう思ってしまう保護者の方も多いかもしれませんね。

 

そこで夏期講習を申し込む前にもう一度考えてほしいのです。

 

提案されたたくさんの夏期講習の授業(講座)を受けたあと、その内容を生徒が自分で復習しなかった場合でも成績は上がるでしょうか?

 

塾でたくさんの授業を受けたけど自分で復習しなかったから身につかなかったという結果になったりはしないでしょうか?

 

結局のところ塾でたくさんの授業を買って受けようが、生徒が自分で学習するように変わっていかない限り根本的な解決になりません。

 

そもそも生徒は学校で授業を受けています。

 

しかし学校の授業を受けっぱなしで自分で復習しないから塾通いが必要になった生徒も多いはずです。

 

けれども、授業中心の塾は生徒にたくさんの講座を受けさせることが目標になっているので根本的な解決に目を向けません。

 

むしろ生徒が「自分で勉強します」となると授業が売れなくなります。

 

だから色々な理由をつけては自分一人で勉強するのを阻止して、塾の授業で勉強するように仕向ける先生もいるかもしれませんね。

 

生徒が「自分では勉強できないので、塾でたくさん授業を受けたいです!」となってくれれば授業をたくさん買ってもらえますからね。

 

本来ならば、生徒が「自分で勉強できます!」となってくれるのはとても喜ばしいことだと思うんですけどね。

 

もし夏期講習でたくさんの授業を申し込むなら、せっかくなので塾の先生にもうひとつ質問してみましょう。

 

「その授業を受けたら、うちの子は自分で勉強するように変わりますか?」と。

 

塾の先生が生徒の自学習に対してどういった考え方を持っていて、塾側ではどんなアクションをしてくれるのか確認してから夏期講習を申し込むくらいでいいと思いますよ。

 

以前にもブログで書きましたが、たくさんの授業を受けさせて、生徒の成績が上がらなかった時には「うちの授業はすばらしいんだけど、君の復習が足りないから成績が上がらないんだ」なんて生徒のせいにしてばかりいる塾の先生もけっこういますのでご注意を。