夏期講習を申し込む前に塾の先生に聞いてみよう(正会員編)。

 

夏日が続いてますね。

 

あっという間に5月も終わり本格的な夏が近づいてきているのを感じます。

 

多くの塾は7月の夏期講習に向けて既に準備を始めています。

 

授業中心の大手塾ではこの時期になると、

「教室の〇〇%の生徒に夏期講習を受講させること!」

「中学3年生は〇コース以上の講座を申し込ませること!」

「目標は生徒1人あたりの受講料平均が〇万円以上!」

なんて目標数値を掲げられて、会議ではどうやってそれを達成するかという話し合いばかりが行われていました。

 

そして受付期間が始まると毎日、本部から各教室の申込み数値の一覧が送られてくるんです。

 

売上げ数値を各教室で競わせる為ですね。

 

大手塾のお偉いさん達の口癖はこうでした。

 

「他の塾はうちよりもっと生徒に勉強させている(授業を買わせている)! その生徒たちと受験で競わないといけないんだから、うちの生徒にももっと勉強させる(授業を買わせる)のが生徒の為なんだ!」

 

今冷静に振り返ると、もうめちゃくちゃですね。

 

生徒には「授業」でなくても勉強はさせられます。

 

むしろ塾の授業を受けることが、自ら学習するよりも非効率的な学習時間になってしまうケースも現場ではたくさん目にしました。

 

それでもサラリーマンの宿命です。会社から給料をもらっている以上、その会社のトップの命令は会社の方針と考えるしかありません。

 

こういった裏事情のなかで現場の塾講師たちは保護者の方と面談を組んだり電話をして、夏期講習の講座を勧めていくわけですね。

 

これから6・7月と面談や電話などが塾の先生からあるかもしれません。

 

既にお子さんを学習塾に通わせている保護者の方には、夏期講習の話をする際にぜひ塾の先生に質問してもらいたいと思います

 

勧められた授業や講座について、

 

・「その授業の内容を自分で学習するのではダメなのか?」

 

・「なぜその授業を受けることが、同じ内容を自分で学習するより効率的なのか?」

 

・「夏期講習でなくても、通常受けている授業時間内でその内容をフォローしてくれないのはなぜなのか?」

 

という点を塾の先生に確認してください。

 

勧められた講座一つひとつ、科目についても一つひとつ回答してもらってください。

 

「なぜその講座(授業)を受けることが、それを自分で学習するよりも効率的な学習になるのか」を質問したうえで、納得してから夏期講習を申し込んでくださいね。