ただワークを提出することが「目的」になっている生徒はとても多い。

 

まなび堂では学校で配られている各教科のワークは、生徒たちの学習のメイン教材になります。

 

まなび堂に通い始めたばかりの生徒達の学校ワークを眺めていて、ほとんどの生徒に初め共通していることがあります。

 

 

①10ページも20ページも問題自体は解いてあるのに、丸付けを全くしていない。

 

②テストでの得点と比べて、ワークの中の問題は×がほとんどない。

 

③(一部生徒)計算の必要な問題で「答え」しか直していない。つまり、途中式は直して書いていない。

 

④(さらに一部の生徒)答えに〇と×のチェックしかついていない。間違っていても正しい答えも書いていない。

 

 

まなび堂に通い始めたばかりの生徒たちの当時の状況を振り返ってみると、

 

みんなどれか一つは必ずあてはまっていました。

 

特に多いのが①です。

 

①~④の複数項目に当てはまる生徒もいます。

 

 

 

「自学習」をする為の道具である学校ワークの取組み方で①~④に当てはまっている生徒は、取り組む「目的」が提出の為の「作業」になってしまっている可能性があるように思います。

 

学校のワークへ取り組む「目的」は、それを使い学習して「知識を増やすこと」にあります。

 

学校の先生に提出するだけが「目的」ではありません。

 

むしろ1番の「目的」はワークという道具を使い学習してどれくらい知識を増やせるかであり、「学校の先生に提出をする為」というのは2番目以降の目的です。

 

(当然、学校の先生に提出しなければ平常点が悪くなってしまい、生徒も怒られて嫌な思いをするので「提出をすること」自体も大事ではありますが。)

 

本来の目的からずれてしまっている「作業」のような学習からどれだけ早く離脱出来るかで、生徒たちの未来が違ってくるように思えてなりません。

 

この課題にずっと向き合ってきていますが、長い期間かけてこびりついた生徒の学習のクセを変化させるのは容易ではありません。

 

この仕事を続ける限りずっとこの課題と向き合い続けることになると思うのですが、それが塾屋という仕事の面白さでもあるように感じます。