「中学英単語をひとつひとつわかりやすく。」はタイトルに偽りなしですね。

 

塾や進研ゼミなどを利用せず一人で学習している中学生にお薦めできる単語帳をご紹介します。

 

『中学英単語をひとつひとつわかりやすく。』です。

 

 

このシリーズの中学生用単語帳バージョンが今回紹介する『中学英単語をひとつひとつわかりやすく』です。

 

まなび堂では普段は定期テスト対策の観点から、生徒には教科書に出てくる単語を優先して学習してもらっています。

 

しかし、それが既に済んでいる生徒には定期テスト範囲関係なく、さらに英語の語彙力をつけてもらいます。

 

その際に活用していきたいのがこの単語帳です。

 

単語帳のレベルとしては、英語が苦手な生徒~英語力が普通程度の生徒によさそうです。

 

そのレベルの生徒が一人で英語学習する際、手元にあると色々役立つ場面が多そうです。

 

第一のお薦めポイントは、単語の配列です。

 

当然、他の単語帳同様に基本かつ重要な単語から登場してきます。

 

この単語帳の使いやすい点は、「動詞」「形容詞」「名詞」とジャンルごとにまとまって配列されていることです。

 

(画像はクリックすると拡大されます)

 

例えば目次の「01 基本動詞①」に載っている単語はhave , like , play , go , come , walk , run , stand , sit , study , work , read , write , speak , live が登場します。

 

このように品詞ごとかつ基本的な単語から、ひとまとまりで登場させてくれる点は単語帳選びでかなり重要なポイントだと思います。

 

例えば中学1年生が「一般動詞の文」を中学校で習ったとしましょう。

 

その際に、この単語帳の「01 基本動詞①」を合わせて覚えてもらうことで文法とつなげて活用してもらえるのです。

 

基本単語順の掲載になっていても、動詞・名詞・形容詞がごっちゃに配列されている単語帳もありますね。英語が得意な生徒以外は、そういう配列の単語帳はやや使いにくいように思います。

 

第二のお薦めポイントは、学んでおきたい学年目安が表示されているところです。

 

 

画像の例を見てもらうと分かりやすいと思います。

 

例えば、like(好き)なら中1が目安。

 

like ~ing , like to ~ の用法は中2が目安。

 

まるで~のような、のlikeの用法も中2。

 

would like ~、で「~がほしい」は中3。

 

このように1単語の様々な用法の学年目安が出ているので、生徒がいたずらに混乱することも少ないでしょう。

 

書店で色々な単語帳見てもらえれば分かりますが、このように学ぶ学年目安が付いている単語帳ってほぼないですよ。

 

少し余談になりますが、教科書の会社ごとに単語の出てくる順番って違うんです。

 

だから、「中1終わるまでにこの単語は絶対おさえておきたい」ってクリアしておくべき基準が教科書だと掴みづらいんですね(教科書に出てくる単語全部覚えられるならそれでいいんですが。)。

 

英語が好きではないというお子さんには、この学年目安のマークに沿って学習してもらうと、少なくとも「今の学年でクリアしておきたい単語なんだ」と意識しながら勉強出来ると思います。

 

この学年目安は英検の学習にも使えそうですよね。

 

英検5級は中1終了程度、英検4級は中2終了程度、英検3級は中3終了程度となっています。

 

なので、小学生が先取り学習で英検5級受けたいと思えば中1のマークの箇所を優先して覚えていけばいいですし、英検4級なら中1と中2マークまで覚えていけばOKです。

 

続いてのお薦めポイントは「その他の配慮が色々ある点」です。

 

ちょっと漠然としてますが、ほんとタイトル通りの「わかりやすい」配慮が多いんです。

 

一例を挙げておきます。

 

 

中学生でも早い段階で「品詞」を意識して勉強出来るかで英語の理解度に差がついてきます。

 

中2や中3の生徒でも「名詞って何?」や「動詞って何か説明して?」、「形容詞ってどんな単語なの?」って聞くと答えられない生徒はけっこう多いです。

 

他にも代名詞や助動詞など、品詞で知っておいてほしいものはたくさんありますね。

 

画像のように英文法を学ぶ上で重要な「品詞」を区別して、生徒にもわかりやすい言葉で説明してくれている点など色々と嬉しい配慮が多いです。

 

最後に挙げておきたいお薦めポイントは単語イメージの絵が付いているところ。

 

このイメージ、「前置詞」などではかなり役立ちます。

 

 

前置詞は日本語にはないものなので、生徒も「いまいちよく分からない」となりがちです。

 

この前置詞のページ、他の単語帳と比べてもかなり分かりやすいと思います。

 

最初に苦手~普通の生徒向けの単語帳と書きましたが、実際は上位生にもかなり使いやすい単語帳だと思います。

 

英語が得意で上位の高校を受ける生徒なら、中2の終わりまでにこの単語帳を終わらせて(中3の夏休み前くらいでもいいと思います)、その後でもう少し難しめの語彙も出ている上位生向けの単語帳をもう1冊やる。 このようなプランで学習するなら、難関校を受ける生徒にも使える単語帳だと思いますよ。