先に述べておきます。
今日は「千葉県の高校入試」についてだけ知りたい人には本当に無用の内容です。
現時点で「大学入試」に興味のない方は飛ばしてもらえればと思います。
最初は比較することで「千葉県の高校入試」の特徴が際立つかと思ったのですが、「大学入試」はただの脱線になりそうです。
しかし、高校入試はまだまだ通過点(大学入試もゴールではありませんが)。
今後、高校入試を終えた中3生やその保護者の方には必要な情報になる時が来るかもしれません。
なので今回ここに記しておきたいと思います。
大学入試は現在、入試方式が多様化しています。
「私立大学」と「国公立大学」に分けて各入試方式の特徴を見てみたいと思います。
まず、「私立大学」の入試方式です。
大きく分けると、以下のようになります。
①一般入試
②センター利用入試(センター併用入試)
③指定校推薦入試
④公募推薦入試
⑤AO入試
「①一般入試」は学科試験の点数のみで合否判定する受験方式です(※試験科目で面接や小論文を課すケースもある)。
各私立大学が独自に作成する問題を解くことになります。
主に試験日の学科試験の合計得点のみで合否が決まり、高校の3年間の評定(通知表)などは全く関係ない入試になります。
「②センター利用入試」は上記の「①一般入試」同様に学科試験の点数のみで合否判定する受験方式です。
①との違いは、各私立大学が行う学科試験の代わりにセンター試験を利用する点です。
①同様に試験の合計得点のみで合否判定するので、高校の評定(通知表)などは全く関係ありません。
「③指定校推薦入試」は上の①・②と異なり、高校3年間の評定平均(通知表)のみで合否が決まる試験です(※面接や作文・小論文などが行われるケースも多いですが、基本的には合否に影響なしと考えて大丈夫です。学科試験はほぼありません。)。
指定校推薦枠は各高校が持っている推薦枠なので、ライバルは自分の高校の同級生のみという点も特徴の一つです。
受験出来る大学・学部の選択肢は、自分の通う高校が持っている推薦枠のみとなります。
「④公募推薦入試」は私立大学側が全ての高校生に対し門戸を開いている点が、「③指定校推薦入試」とは異なります。
その為、日本全国の高校生がライバルになります。
多くの場合は出願に際して、評定(通知表)平均値が〇.〇以上というように「出願基準」があります。
「出願基準」をクリア出来ている生徒でなければ出願できません。
「出願基準」をクリアして、高校から推薦してもらって初めて出願可能になるのです。
検査内容は大学・学部により様々で、学科試験・小論文・面接・その他など多岐にわたります。
「⑤AO入試」は「④公募推薦入試」と似ています。
④・⑤とも大学ごとに内容がまちまちで④と⑤の明確な線引き基準は曖昧です。
もし線引きするならばAO入試は上述の「出願基準」がないケースが多いです。
まれに「自己推薦」という名称の入試方式を行っている大学も見られますが、これも内容はAO入試とほぼ同様なことが多いです。
次に「国公立大学」の入試形式です。
国公立大学の入試形式は以下のように分けられます。
①一般入試
②推薦入試
③AO入試
すごくざっくりと説明すると、私立大学の「一般入試」「公募推薦入試」「AO入試」の内容にセンター試験結果をプラスして合否判定されることが多いと考えてもらえるといいと思います。
①一般入試なら、センター試験+各大学独自の学科試験(※面接や小論文のあるケースあり)
②推薦入試なら、各大学の推薦入試内容+センター試験
③AO入試なら、各大学のAO入試内容+センター試験
要は、国公立大学の入試では入試方式問わずにセンター試験の受験が必要になり、そこで合格に必要な得点を取らなければいけないケースがほとんどなのです。
(全てではないので、志望する大学はどうなのかきちんと調べてくださいね)。
せっかくなので、国立千葉大学の教育学部・小学校教員養成課程のH29年度入学者のAO入試について見てみましょう。
選抜方法は、以下の3つ検査となるようです。
①専門適性検査(9月24日)
②面接(9月24日)
③センター試験(1月14日、15日)
①、②の検査での通過者を合格内定者とし、③センター試験で60%以上の得点を越えた受験者が最終合格者となる仕組みになっています。
私立大学のAO入試では学科試験がないケースもとても多いですが、逆に国公立大学ではセンター試験という学科試験を受けなければならないケースがほとんどです(※全てではありませんよ)。
そこが、私立大学の入試との大きな違いだと言えるでしょう。
今日は完全に脱線内容になってしまいましたが、今中学生の生徒やその保護者の方に近い将来役立つ記事になってもらえれば幸いです。
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