学習アドバイスor商談なのか冷静に見極めましょう。

 

6/5(日)はVもぎ、Sもぎが千葉県内の各会場で実施されました。

 

次回はVもぎが7/3(日)、Sもぎが7/10(日)ですね。

 

私がかつて働いていた大手塾ではVもぎが採用されていました。

 

その大手塾の会議では毎年5月になると、「6、7月のVもぎのどちらか一回は必ず中3生に受けさせること!」と会社の偉い人から現場に発破がかけられていました。

 

何故だと思いますか?

 

その結果を見ることで個々の中3受験生が夏休みに強化しなければいけない学習ポイントが分かるからというのが理由の一つでした。

 

例えば、理科の電流が得点出来ていなければそれを夏休みに復習しておく必要があるかもしれない。

 

例えば、社会の地理分野は80%以上正解出来ていたのに歴史分野は40%しか正解出来なかった。

 

じゃあ、夏休みは歴史分野の勉強時間を地理より多めに取る必要があるかもしれない。

 

と、こういうことです。

 

ここまでは、納得できますね。

 

この理由の為に模擬試験は重要なのです。

 

しかし私が働いていた大手塾では、これはあくまで表向きの理由でした。

 

裏の理由があったんですね。

 

模試を夏休み前に必ず受けさせるもう一つの理由は、夏期講習の授業(講座)をたくさん買ってもらう材料にするというところにあります。

 

授業中心の塾では先ほどの例のような、模試結果から浮かび上がった「復習が必要かもしれない」教科や単元の勉強をなぜか全て「授業」で受けるように誘導されます。

 

模擬試験結果を見ながら、「〇〇君は理科の電流で得点出来ていないので夏期講習でこの講座をプラスして受けてください。それと歴史分野も弱いみたいなので社会のコマ数を10コマ増やして総復習しましょう。」なんて使われ方をするわけですね。

 

これって学習アドバイスなんですかね?

 

以前も書きましたが、これは学習アドバイスという名の商談だと感じるのは私だけなのでしょうか?

 

〇ヶ月点検なんていいながら、車を点検に出すたびに色々勧めてくる車屋とかぶるんですよね。

 

夏期講習前にこういった商談が繰り広げられるのは受験生だけではありません。

 

中学1・2年生だって定期テスト結果を元に同じような学習商談が持ち掛けられます。

 

こんなケースもありますよ。

 

例えば、既に塾で週1回数学の授業を受けている中2の生徒がいたとします。

 

中1の4月から通っているので塾に通って1年以上が経ちました。

 

しかし数学のテストの点数は良くなく得意教科とは言えないような点数です。

 

そのテスト結果をもとに塾長から夏期講習の提案が。

 

「お母さん、〇〇君の数学の点数を伸ばすには中1内容から復習が必要です。夏休みで3コースみっちり数学の復習をしましょう!」

 

「今までずっと授業受けてるんだから夏休みじゃなくて普段の授業でなんとかしてよ!」ってツッコみたくなるのは私だけでしょうか?

 

こんなコントみたいな夏期講習提案をしてる塾長本当にいますからね。

 

先日もとある塾長ブログで、「夏期講習はこちらの提示したプラン通りに受講してください!夏期講習はパッケージです。少しでもずれると全く機能しなくなります。全体像を考えて、そのままお申込みください」というニュアンスで夏期講習について書かれている記事をみかけました。

 

他にも「塾の授業料はけちらないこと!塾のアドバイスには100%従わないと成績は絶対あがりません!」なんてニュアンスの記事もみかけました。

 

これから模試結果や定期テスト結果が返ってくると一層、商談が加速してきます。

 

塾の先生の面談が学習アドバイスなのか、ただの営業なのか冷静に見極めてくださいね。