中1の7月~11月が英語成績の分かれ道。

 

先日、千葉市のある公立中学校の資料を見ていたところ、その中学校の定期テストの得点分布ではっきりとした特徴がでていました。

 

それは中学1年生の英語についてです。

 

まず、前期中間テストです。

2期制の中学校の場合なら、6月中旬に行われるケースが多いです。

 

 

中学1年生の最初の定期テストなので、80点以上の生徒がとても多いです。

問題も基本単語と会話表現を覚えていれば解答できるものが多く、生徒にとって中学3年間で最も易しい内容の英語のテストと言えます。

この中学では1年生全員のうち半数以上が、80~100点取っています。

この成績分布では、80点台でも英語の順位は真ん中より悪いほうに入ってしまいますね

 

次は前期期末試験です。

2期制の場合、夏休み後の9月上旬に行われることが多いですね。

 

 

90点台の生徒が56名も減っています。

その分、0点~79点の生徒が満遍なく増えていますね。

 

要因として考えられるのは、以下のことでしょうか。

・夏休み中に継続的な学習が出来ていなかったため、夏休み前に習った内容を忘れてしまった。

・夏休み中からテスト勉強を始めておらず、学校がスタートしてから勉強に取りかかったら準備不足だった。

・内容が難しくなったから。ちょうどbe動詞と一般動詞を両方習って、混乱しやすい時期ではありますね。

 

内容は高度になっていくのに勉強時間が減りやすい夏休みは、中学1年では要注意です。

 

続いては、後期中間テストです。

多くの中学校では11月の下旬に行われます。

 

 

ここでも90点台の生徒が56人も減っています。

その分、前回同様に0~79点の生徒が満遍なく増えていますね。

 

また、この時期まで来ると学年の半数以上の生徒が0点~50点台となっています

英語に対して苦手意識がある生徒もだいぶ多くなっていると言えるでしょう。

 

原因としては、以下のことに気を付けたいところです。

・前期期末テスト(9月)の未定着をリカバリー出来ずに、そこに分からないものがさらに積みあがってきている。

・前回、前々回のテストより勉強時間が少なくなってきている。(中学校生活に慣れてきて、前回、前々回よりもテストに対する緊張感がなくなり、勉強時間そのものが減ってしまっている生徒もよくみかけます)

 

最後に後期期末(学年末)テストです。

これは2月の中旬以降に行う学校が多いですね。

 

 

ここまで来ると、前回テスト(後期中間)との得点分布の変化があまりなくなります

英語が得意な生徒とそうでない生徒がほぼ決まってくるのでしょう。

 

今回の資料からは、英語を苦手にせず中学3年間を乗り越えるには中1の7月~11月に勉強量を落とさないようにしたいと言えますね。